通信制高校サポート校・予備校教師 中川有香さん
Q1.講師の仕事を目指したきっかけを教えてください。
大学卒業後すぐに今の仕事を始めたわけではないんです。大学時代は「販売の仕事がしたい」という夢があって、在学中に販売士の資格も取得し卒業後も販売の仕事をしていました。販売の仕事を希望していたのは、大学時代の飲食店でのアルバイトを通じて「接客で人を元気付けたい」と思ったからです。
ところが、販売の仕事を始めてすぐに大きなケガをしてしまって、しばらく仕事ができない期間があったんです。ちょうどその時に私が通っていた第一高等学院の恩師の方からどうしても人手が足りないから助けてくれないか、という話がありました。もう一度販売の仕事に就きたいという思いもありましたが、尊敬している恩師の方が私を頼りにしてくれたことがとても嬉しくて。最初は戸惑いながらも、今の職場で働くことを決めました。
そしていざ今の職場で勤めてみると、「人を元気にする」という部分は変わりませんでした。今では、今の仕事の方が自分のやりたいことを実現できているのかもしれないと思っています。
Q2.仕事をする上でのやりがいはなんですか?
やはり卒業式の日が一番嬉しいですね。
毎年卒業式の日には、生徒たちの表情や言葉遣いが入学した頃と変化していることに改めて気付かされます。入学当初、すごくやんちゃだった生徒が「先生、この学校に来て本当によかったよ!」と言って笑顔で卒業していってくれると、その成長が嬉しいですし、どれだけ仕事が忙しくて大変でも、この喜びには変えられないなと思います。
毎年担当する生徒も変わりますし、前年のやり方が全く通用しないこともたくさんあります。だから同じ日ってないですね。毎日がとても新鮮です。

Q3.大学で学んでよかったな、と思えることはなんですか?
とにかく大学は行って損がない場所だと思います。
当然出席して勉強しなければ単位は取れないですし、自分を律していなければ結果としてはっきりと出てしまう。だからすごく厳しいと思います。けれど、高校までの授業と違ってやりたい勉強を自由に自分で選択できますし、成績や生活を良くするも悪くするも自分次第。自分で考えて決断していくということを特に学んだように思います。
仕事をする上で、自分でジャッジをしないといけないシーンはたくさんあるし、選択していく力は今の仕事をする上でも役立っています。生徒にもよく話すことなのですが、どの大学に行くかじゃなくて大学で何を学んだかということがすごく大事なのだと思います。
Q4.帝京大学を選んだ理由を教えてください
幅広いことを学べる社会学科があったことと、予備校の先生が帝京大学の出身者であり薦めていただけたからです。自宅から八王子のキャンパスまでの片道2時間の通学は大変でしたが、それでも4年間通い続けてよかったと思っています。
ゼミでは家族社会学を学んでいたのですが、それ以外にも広告やジャーナリズムなどのマスコミ系を始め、犯罪や都市・人口・環境などの社会問題や、社会調査やデータ解析などの数値分析などの授業があり、様々な視点から社会を読み解く力を学びました。どの授業もとても楽しくて3年終了時までに卒業に必要な単位は取り終えていたくらいです。
他学科の授業を取って単位認定されるものもありますし、やろうと思えばいくらでも学ぶことができる場所です。
Q5.将来の夢を教えてください
「社会で通用する人材をたくさん育てること」です。
先生って難しい、と常々感じています。生徒のお姉さんやお兄さんになることは簡単ですが、やはりどこかで線引きをしなければいけない。そのためには生徒一人ひとりときちんとコミュニケーションを取って信頼関係を築いていく必要があります。
生徒としっかり向き合って、卒業後に彼らがどこかで活躍できるようなそんな人材を育てていきたいと思っています。
